9月25日

細野晴臣さんと中沢新一さんの対談動画を見た。そこで細野さんが、はっぴいえんどを始めるときのことを語っていた。ざっと書き出す。

「当時のバンドはほとんどがアメリカのバンドのコピーで、いかにうまくやるかだけだった。そういうのはエイプリルフールでやりきって飽き飽きしていた。だったら自分たちの好きなバンド、カリフォルニアのバッファロース・プリングフィールドのアルバムのライナーノーツに自分の影響されたルーツが全部書かれてあって、音楽じゃなく作家やヨーロッパのアーティスト、それに影響されて、自分らがオリジナルをするならまずはルーツをしらなくてはいけない、彼らのコピーをするなら、そこまでしなくてはいけない。彼らからは、音楽へのアプローチを教わった。音楽をそうやって作らない限り楽しくないとおもった。いいものを作るにはどうしたらいいかと考えた。」

ああなんかうれしい。ぼくもそうだとおもって、いまアンテナがルーツの方を向いている。僕の生まれた育った町のことや日本のことに注意が向かっている。動画で細野さんは、「リズムアンドブルースのルーツのほうへ入り込む。リズムアンドブルースやロックを作っているアーティストと同じルーツへ飛び込まないと。ただ演奏をコピーするのではなく、その演奏に影響を与えたことへも飛び込んでいった。そうなってくると、ガラッと世界が変わった。」と。「日常にあるものを見方を変えて見ることで、新しいものになる」と。わかる。