9月16日

蒸し暑い一日。

最近の本についてのメモ。
買った本の種類、ハードカバー7:文庫2:キンドル1
購入方法、ネット9:実店舗:1
数年前、本の値段を見て、1000円なら即決、それ以上なら悩む。
最近、5,000円以上保留、それ以外はだいたい即決。

というのも、定価が2000円を超える書籍は内容がすばらしい(古書なら驚くような値段で購入できるため、日本の古本屋というサイトをよく使っている。みすず書房の本がいい。)。1000円と3000円の本の価格は3倍だが、内容の濃度は5倍はあるとおもう。


千夜千冊『プラスチックワード』をよむ。
プラスチックワードとは、意味が曖昧なのにいかにも新しい内容を伝えているような乱用用語。自分の使う言語を再点検することを肝に銘じる。


夕食を終え、居間でくつろごうと座ったとき、机の上に置いてあった市の広報誌が目に入った。いとうせいこうとむらかみじゅんの見仏記が10月に、地元のホールで行われるという。甲賀の櫟野寺にある仏像が33年ぶりに御開帳される。甲賀はイチイガシが群生していた。東大寺を建てるのにここいらの材木を野洲川に流し、琵琶湖から木津川を通って、奈良まで届けていた。その材木を採る山を杣といい、搬出路である川を杣川といった。木津は木のたまる場所を指す。大津とか三重の津とかもそういう場所だったのだろう。また、櫟野寺は蝦夷へ遠征した坂上田村麻呂にゆかりがある。中世日本の隠れた文化の里がひっそりとこの地に秘められている。白洲正子はかくれ里といった。