8月16日

お盆休みを終え、今日から仕事はじめ。ソロツーリングから帰ってきて以来、郡上おどりのグルーブが体に残っている。ゆらゆら気持ちがいい、単調な拍子に合わせて踊りながら屋形の周りをまわっていると、場に溶けていき、空気と一体になる。帰宅してからというもの、「日本の音」が気になっている。

夜、松岡正剛『デザイン知』を読む。「モホリ・ナギの方法が端的に示していることは、才能はその人間に内蔵されているとはかぎらないということだ。むしろ材料や素材と深く出会うこと。それを丹念に持ち出して再構成していくこと、その再構成が見せたヴィジョンをさらにニューヴィジョンにしたいと意うこと、それがすべてだということだ。」ぼくが最近おもっていることが、言語化されてぼくの目の前にふいに現れた。この一節は周波数を持った電波で、ぼくはアンテナを立てたらうまく周波数が合ったのだ。電波は見えないけれどそこら中に漂っている。アンテナを立てるというのは、好奇心をもつことなのだ。すると気になることが引っかかる確率が上がる。日常に発見やきっかけは落ちている。