7月6日

今日も一日中雨。朝から牛すじを土鍋で煮込む。大学いもを作り、コーヒーを淹れる。コーヒーと和菓子のコンビネーションは、洋菓子よりいける。さあて、雨の日は読書にかぎる。

 

知識が自分にあると思っていては半人前、というよりそのことがいかに傲慢であって、ものの方に知識があって、そのものが教えてくれているのだ。学ぶのはいつもそのものからだということを認識する。How arrogant I was!

 

松岡正剛『千夜千冊番外録 3•11を読む』を読む。地震が起こったというだけでなく、その前後でどのようなことが起こった結果、どうつながったのかをものごとの背景をしっかり読み込んでから問題が読み解かれていく。たとえば、「この災害が東北を襲ったことについて、ずっと考えていかなければならないだろう。それには蝦夷の歴史から今日の町村の現実まで眺め渡さなければならないだろう。」と言う具合に。『デザイン知』にもあったが、「はいはい、歴史はかくかくしかじか、こういうふうになりました。戦国時代に信長が出て、秀吉がそれを攫って、家康になりました。そこへ黒船がやってきて明治維新です、それの連続でした。で、どうして?その前はどうだったのか。どうして戦国時代になったのか。」

 

最近多読が大切だということに確信を持っている。ゴマンとある本から何を選ぶか、読んだ本をどう示すか、正剛さんの千夜千冊ではないが、いかに読書に興味がある人にそれを勧めるか、幼少期に本を読むことがいかに大切かについて考えたい。思いつきはもうあって、それをどう形にするかをゆっくり時間をかけてはじめようとおもう。