6月24日

クイズ番組では、問題やお題が出されたあと、回答者は手元にあるボタンを押し回答する。答えを用意できたひとが複数いた場合、ボタンを押す速さによって、回答者は決まる。ところが、 大喜利では、お題が出されたあと、答えを用意できた回答者は手をあげ、司会者が指名し、回答する。複数の回答者が手を上げたとき、司会者が回答者を選ぶ。

アナログとデジタル、善いと悪い、天使と悪魔、右と左など、二項対立の世界が勢力を増した20世紀。21世紀にはいって、テクノロジーはヒトの遺伝子を解析し終え、二項同体の凄みがわかるようになってきた現代には、二つに分けられる以外のことをこそが、大切なのだとおもう。クイズ番組と大喜利の違いは司会者の指図で、回答者を選ぶときに、クイズ番組ではスピードが重視されるのだけど、大喜利では場を大切にしている。物語など目に見えなかったものが大切だとわかりはじめてきた。

世界は分かれたあと、液状になって混ざっている。