6月16日

家康が江戸をはじめたのも、ベルリンの壁が崩壊したのも、醤油が作られたのも、ナポレオンの遠征も、神仏習合も、仏教がインドを離れ中国で花開いたのも、日本で花見が流行ったのも、紀貫之がひらがなとカタカナで土佐日記を晩年に綴ったのも、あらゆることには、前があって、後ろがある。

 

ぼくたちは、何年に誰が何をやったかについては詳しいけど、その出来事の前後に起こったこと、なぜそれが、誰によって(その人の背景も)、どのように起こったのかについて全くわかっていない。ある出来事に、引っ付いてくることにこそ、方法は隠れていて、それを感じてこそ、歴史から学べるのではないだろうか。

 

物語における展開や順番はとても大切だ。なにをやるかは大事なのだけど、それとおなじくらい、その順番も考えたい。ジョゼフ・キャンベルやジョージ・ルーカスや過去の語り部に倣って。