4月18日

松岡正剛『インタースコア』を読む。「知っている」と「知らない」のアイダには、なにがあるのだろうか。「知っているつもり」や「知らないと思い込んでいるだけでほとんどのことを知っている」なんてのは、そのアイダにある。そのアイダに名前をつける。アリスの名なしの森は、名付けの大切さ、言葉と言葉との曖昧さを問う。ひとは名付けることでものを認知する。

 

「知っていない」ことは恥ずかしくない。「知っている」と思っていることのほうを改めるべきだ。だから、「知っていない」からもっと知りたいとおもって、いろんなことを知っていくべきなのだろう。いろんな格差が叫ばれているが、格差の本質はすべて情報格差にことを発するように思う。「知っているつもり」で家にいながらテレビやネットで情報を得る人と、「知らない」から外に出て自分の目で確かめに行く人との溝は広がるばかりだ。収入や資産以上に。