3月17日

いまの世は、いち早く、自分のルールと評価を見つけて、それを実践しているひとが幸せなのではないか。いや違う。いまの世ではなく、少し前も、そうだっただろう。そんなひとのことを数奇と呼んでいた。かたぶいていた。数奇とは、好きで好きでたまらないこと。なにかを知るときには、知らないことを恥じるよりも、そのことを知りたい好奇心がうわまっていた。というより、そんなことや世間の評価に見向きせず、自分で評価していた。自分で評価するというのは、自分の好き嫌いをはっきり持つことだ。かたぶくとは、荒むことだ。荒むとは、スサノオが暴れているようなイメージだ。いまの世は、かなり前の日本でも実はそうだったのじゃないのか、とおもうわけです。川喜多半泥子のように。日本を深さ優先探索していくとおもしろい。