2月25日

パタゴニア創始者イヴォン・シュイナード『社員をサーフィンに連れて行こう』は、ぼくのお気に入りの一冊。そこにこうある。「私が社員をサーフィンに行かせようと言い出したのには、実はいくつか狙いがある。第一は責任感だ。私は、社員一人一人が責任を持って仕事をしてほしいと思っている。いまからサーフィンに行ってもいいか、いつまでに仕事を終えなければならないかなどと、いちいち上司にお伺いを立てるようではいけない。もしサーフィンに行くことで仕事が遅れたら、夜や週末に仕事をして、遅れを取り戻せばいい。そんな判断を社員一人一人が自分でできるような組織を望んでいる。」

 

日曜日の休日出勤も、来週に楽しみな予定があるから、なんの苦でもないというより、そういう融通を利かせることが大切だとおもう。田の草を刈りながら、Talking headsのThis must be the placeを聞く。

 

夜、松岡正剛『擬』を読む。表立ったできごとを見るときに、そのまま見るのと、その地下に流れている水脈を感じながら見るのとでは、目の前の出来事は同じことでも大きく違って見える。そのことは学校では学ばないけれど、非常に大切なことではないでしょうか。なんておもうけれど、『擬』にはアベコベを大切にしようとある。そんなこと、正当性こそ真なりとおもっていては、認められない。車のブレーキに緩みがあるように、国家にも、人間にも、生活にも、考え方にも、ゆるみが必要だ。