1月22日

昼から雪が降りはじめた。仕事が終わって帰宅途中のPM6時過ぎは、もう真っ暗。昼ごはんを食べ損ねた空腹と、車のヘッドライトに照らされた雪が暗闇から向かってくる。そんな空間に一定のリズムを刻むミニマル・ミュージックが混ざり合った30分のドライブで、ぼくは一瞬空間に迷子になった。夢うつつ。能を見に行きたい理由のひとつは、空間や間を感じたいとおもったから。複式夢幻能は、夢うつつの状態で見るとマジックのように感じるという。

 

ソファに腰を据えて、前に途中まで読んで止まっていた、レヴィ・ストロース『悲しき熱帯』をもういちどいちから読みはじめようとおもい、手を伸ばしたら横に置いてあった未読の松岡正剛『花鳥風月の科学』をすこし読んで、没頭。山の話にマザータイプを重ね、日本の方法を検証しはじめる。この本もやばい。正剛さんを読み切るまで、他の本には手出しができません。