12月3日

ときどき疲れがたまる。そんなときには、いくら天気が良かろうが、生きたい場所があろうが、家にいるようにしている。目覚まし時計をかけずに起きるまで寝る。今日はそんな日。

 

ジブリの鈴木敏夫さんの話をポッドキャストで聴く。ざっとこんなかんじ。

・普通アイデアを求められたら、自分ができる範囲でアイデアを出す。自分のできる範囲でアイデアを出すから、そのアイデアには限界がある。

・けれど、アイデアを出す人が自分はやらず、他人がやるとおもってアイデアを出すと、そこには限界がなくて面白いアイデアがでてくる。

・ただ、その場合、無責任だとか、口だけと言われてしまう。

・最近の社会にはそんな人を受け入れる余裕がない。口だけの人は無責任と呼ばれ、効率化を優先しているから、アイデアを実行できなければ、ダメ扱いされる。男はつらいよの寅さんは認められない。

 

床にあぐらをかいて『月刊遊 ジャポネスク』をつまみ読み、部屋の窓を開けて世阿弥『風姿花伝』にちょっかいを出し、コーヒー片手に松岡正剛『17歳のための世界と日本の見方』を再読し、ソファに寝転がって松岡正剛さんと田中優子さんの『日本問答』のつづきを読み、布団にくるまって『古事記』のつづきを読む。干した布団にくるまって、想像には空白が必要だと諭すように、今日はいつもより早く眠りにつく。