11月16日

午後二時を回ると日が翳りはじめる。秋から冬へ向かっている。夜の時間が長くなるから、本を読む時間が増える。いま気になっている言葉が「照葉樹林」。頻繁に地震は起こり、台風もやってくる、四季は目まぐるしく回り、主食の米は一毛作、高温多湿でカビと戦いながら、冬の積雪と暮らす年間スケジュール。そりゃ、うまくいかないことのほうが多い。そんな中で生きていくのだから、絵に書いたような成功の連続が人生ではない。失敗してなんぼなのが人生であって、うまくいかなかったけど、に対応する心構えを知っていなくちゃいけない。少なくとも、メンタリティをもっとかないと。一度や二度の失敗なんかでへこたれてちゃいけないし、そういうことこそを、子どもに教えるのが教育なのだろう。「日本人とは何か」を知りたくて読んでいる本には、その心構えが書かれている。