10月21日

大事なことは経験から学ぶ。負の経験から。そこから這い上がるたびに、この世は無常だとおもう。成功は失敗の上にしかない。そう考えると、負というのはダメなことではないのに、最近もっぱら負をダメもの扱いにしたり、知らんぷりしているようにおもう。

 

サッカーをしているといろんな選手と出会う。ぼくは足が速いのだけど、足が速くなくても、足が速いことを凌駕することができることを知った。歴史の勉強をしてこなかった。ぼくの歴史は時系列にものごとを羅列できないが、ノンリニア的に歴史を縦横無尽に移動して繋げることができる。

 

人生の早い段階で、挫折を味わい、また家の伝統のようなものもほとんどなく、20代の前半の多感な時期に日本の外で過ごし、あらゆることを、後出しじゃんけんのように、学んできた。あれはこうしなければいけない、という考えは希薄で、揺るぎないものに違和感を覚えた。いまぼくは、知っているべき知っていないことに、向かっている。いまやっとかなきゃいけないとさえおもっている。これから先何が起こるかわからない時代に突入するだろうから。

 

教育がやばいということを、社長夫人より聞く。そんな今日、オーウェルの1984よろしく言葉の数が少なくなっていくという箇所を本で読む。子どもの興味や好奇心を発電できない教育や、体験に基づかない教育なんて、くそ食らえ。教育の前に大人が変わるべきだ。