9月30日

タローさんに、はじめて会ったときに、「スペクテイターって雑誌知ってる?」って聞かれたことを思い出す。スペクテイターはいま唯一ぼくが、購読している雑誌で、あるテーマを掲げ、当事者のインタビューを構成の中心にしている。そのテーマの選択にセンスを、インタビューに気持ちを感じる。たとえば「ホールアースカタログ」のときには、発行人のスチュアート・ブランドやロイド・カーンにインタビューに行き、「クリエイティブ文章術」のときは、北山耕平さんにインタビューに行き、ノンフィクションの本の紹介を101冊取り上げ、「これからのコミュニティ」のときには、熊本の坂口恭平さんのところまで話を聞きに行っている。密度の濃い、雑誌なんです。

 

スペクテイターのことを聞かれた日に、こんな田舎でスペクテイターを読んでいるやつのために、俺がスペクテイターを扱う、といっていたことを思い出す。そしたら、今日、スペクテイターが入荷することを聞いた。(扱うことは、数週間前に教えてもらっていた。)すぐ近くに、言ったことを、全速力で、フルスロットルで、実現させていくひとがいるのは、刺激的で、こちらも、全速力で生きねばと。