8月30日

昼間はしっかり夏だけど、15時を回ると、影が伸びはじめ、秋が少しずつ顔を出す。17時の風は心地いいし、秋の風特有の胸がドキドキする感じがする。太陽と地球のリズムに合わせて踊っていることを実感する。

 

大学4回生のチームメイトに、夏休みになにをしたらいいか聞かれた。どこかに行けないとしたら、ぼくは、本を死ぬほど読むことをすすめる。

 

大学の4年間ほど、石油王みたいに時間を使えることはほとんどない。それなら、一番希少な時間を使ってすべきことは、やるのに時間が必要なことだ。そのひとつは本を読むことだろう。どんなにお金があって本を買えても、時間がなけりゃ読めないから。

 

そうそう思い出した。ぼくはスティーブ・ジョブズの話が好きなんだけど、なかでもこれがたまらない。12分20秒のところから。https://youtu.be/vkSCLvIaCcI

 

インタビュアーが、「正しい方向をどうして知るのですか?」と聞くと、ジョブズは、顎に手をやり、数秒考え、「It comes down to taste.(センス次第)」と答える。

 

あることをやるときに、そのことの技術や知識だけじゃなく、別分野の知識や経験を伴った個人が、集まってはじめることが大切。なにかをはじめる前に、視野を広げ、人類の生み出した優れたものに触れることで、センスを磨ける。たまりませんな。

 

ぼくが本を読む理由のひとつは、偉大なひとたちから学べるかあ。たとえば、写真を撮るときの参考文献がロバート・フランク「アメリカンズ」、写真に添える文章はケルアック、日本史は岡倉天心のように。好きな先生を選び放題で、学校の先生より・・・。今日はここまで。

 

Asgeirのstardustを聞いて眠る。文化や、そのひとの背景にあるなにかが染み出して馴染んでいる音楽っていい。