4月13日

レヴィ・ストロースの悲しき熱帯の続きを読む。ブリコラージュがどうやら僕は気になっている。そもそも、悲しき熱帯は、時系列じゃないし、ストロースの自叙伝のようであり、それを装った民俗記で、ブリコラージュなのだろう。

 

 

言葉を声に出すとき、正直でありたい。そのずっと前の言葉が体の中にあるときから、正直でありたい。些細な言葉でさえ、正直に言うことを貫きたい。

 

法隆寺の宮大工だった西岡常一さんは、木の癖をよめと言った。たとえば、ある木が山の北側にあったとする。その木を切り、運び出して、柱を挽く。そうしてできた柱は家の北側の柱として使うそうだ。そのように一軒の家を建てるときに、その場所にあった素材を丁寧に選ぶ。そういうふうに人と人との関係を築いていきたい。その基礎となるのは、常識より良識だとおもう。