2019-10-12から1日間の記事一覧

10月11日

呼吸しづらいほど湿度を含んだ空気であった。空は雲に覆われている。微かに吹く風では空気が重すぎて運べない。じっとり汗をかきながら週末の仕事を終える。帰宅途中、西の空を見ると、雲の切れ間から暖色の光が差す。穏やかな日暮れであった。静かである、…

10月10日

グッドモーニング。秋晴れの気持ちのよい朝。目覚めも良い。朝食、泥と藻生活2日目。軽トラに乗って、還暦前のおじさんと一緒に現場へ向かう最中、古墳のことや、宇宙のことなんか研究したってなんになるんやろとぼやいていた。 ある同僚が、週末の祭りの稽…

10月9日

ツクツクボウシ独り鳴く森。盛りに猛る鹿の鳴き声のこだま。雲なき高い空に吹く軽い風。満ちに向かう東の空に欠けた月。暮れる夕暮れに見とれて誰そ彼。美しい美しい夕暮れ時、太陽が山裾へ落ちていく遠景を横目に、折坂悠太の茜を聴きながら、帰路に立つ。…

10月8日

朝から頭も体もスッキリ。目覚め良好。体と気持ちのバランスが整っている状態って、なんかこうパワーが漲ってくるのではなくって、からっぽとかスッキリに近い状態なんじゃないのか。何でも受け入れられるような。今日なんか、クラゲがプカプカ海に浮いてい…

10月7日

窓の開いた寝室のベッドで、Tシャツ、パンツ、タオルケットで寝ていると寒さで目が覚めた。何時かわからないがまだ暗かった。眠気まなこで隣の部屋の衣装ケースに畳まれたジャージの上下を着て、また眠りについた。もう夏はどこにもいない。仕事を終えればあ…

10月6日

コンビニのパンとコーヒーに手を出してしまったインスタントな朝。起きぬけの少し開いていた東向きの窓から入ってくる風がすこし冷たい、まだタオルケットの朝。 車の窓を開けて、蒲生野の田圃道を半島の帰化人と関係のある古い歴史の道と重ね合わせ、野菜直…

10月5日

夜に初物のサンマを食べたが脂のりがイマイチだった。夕方試合を終えて体育館を出て最初に吸い込んだ空気は秋そのものであった。秋らしさに目をこらし耳を立てながら、目の前の機微を見つめる。ここのところまた少しずつメンタリティが変わりそうな予感があ…

10月4日

17時30分を過ぎたころには日が暮れていた。仕事を終えて、車のエンジンをかけ、西岡恭蔵を流して(今日は西岡恭蔵がボブディランに聞こえた)、ドアを開けたら西日が目に入った。背後のヒノキの森は西日を浴びて、明瞭な輪郭が浮かび上がりと赤みがかってい…

10月3日

日本海を横断している台風の風が吹く。夕方、3時をまわったころ突然分厚いグレーの雲が鈴鹿の山を越えて来た。杉林の間伐作業中、一瞬にして辺りは暗くなり、森は畏怖をアフォードする。どんどん季節は回っていく。帰宅して、味噌汁を作り、さつまいもを焼き…

10月2日

山の天気は、天気予報では追いつかないくらい早い。もちろん圏外だし。だから、雲の動き、風の向き、空気の重さ、空の明るさを総合させて、現場で判断していく。まだいけるだろうは命取りである。事態が深刻になる前にさきさき準備する。デジタルよりアナロ…

10月1日

早いもので10月です。日本海を移動する台風のせいか、日中は30度を超える暑い一日。とはいえ、日差しはそれほど強くはなく、朝晩はしっかりと冷え始め、気分も気候も星もあらゆるものが冬の準備へ猛進していて、晩御飯には味噌汁を作る。野菜出汁の味噌汁と…

9月30日

車の窓を開けて、満開の金木犀が放つ香りを嗅ぎながら、今日はLofiで歌詞のないスローテンポな音楽を聴ききながら通勤する。山では鹿がどこかしこで鳴いている。なんだか、意味ばかり求めてしまう世界が辛いから、歌詞のない音楽を聞く。 現在流通しているあ…

9月29日

一年で片手で数えられるくらいしか着ないスーツを着る日。ひさしぶりにパリッと仕立てられたブルックスブラザーズのシャツに身を通すと、気持ちも引き締まる。言葉も引き締まる。スーツで道中の1時間弱を、近江平野とも蒲生野のとも呼ばれる田んぼ道を、突っ…

9月28日

目が覚めたら7時半刻すぎたころ。開けて寝ていた窓から微かな金木犀の薫りが漂っている。曇り空と高い湿度は台風の到来を孕んでいるが、ぼくはどうやら昨日からもつ鍋が食べたい欲望に弄ばれて、今朝は鰹節ご飯を食べて、番茶を煮だしている間中ずっと、新…

9月27日

すべての人の声を聞いて、全ての要求に応えようとすると、その声に反映された結果は、キメラのようにぐちゃぐちゃになる。そういうときには、そんな発言をする人から遠く離れて、自分が楽しいとおもえること、近くの友人を楽しませることを考えればいい。小…

9月26日

彼岸の週には咲いていなかった彼岸花がポツポツ咲きはじめた。朝起きたら、すこし寒くて、ああこれはもうじきストーブを引っ張り出さなきゃなと、扇風機の前で靴下を履きながら、夏と冬の間を感じる。人類が季節を察知するには、二つの軸が必要だった。古代…

9月25日

なにごとも、気になることには、その機微に、一挙手一投足に、一息一息に、瞬き一つに、目線の先に、言葉遣いに、敏感となる。たいてい、そんな日常の中を過ごしていると、一切の不安は忘却の彼方にある。ぼくは、歴史的現代に立っていたいと強く思う。いま…

9月24日

練習帰りの午前2時前に、東の空にオリオン座が居座っていた。北の空には、大きな下弦の月が立ち上がる。今日は空に星が綺麗。 目の前に猫がいる。猫と見る人がいる。動物と見る人がいる。にゃーにゃーと見る人がいる。アメリカンショートヘアーだと見る人が…

9月23日

秋分です。朝起きて、週末に控える友人の結婚式の余興の最終確認のため、近くのコメダへ。最終確認とは名目だけで、DVDを渡し、友人と、9時から14時まで喋り倒す。 そこでは、ぼくが今しかゆっくりと読む時間が取れないだろうと決意して20代後半を読書に捧げ…

9月22日

自分を空っぽにすることに集中しよう。 昨日の飲み会は久しぶりによかった。大人数の飲み会(4名以上)は好きじゃないけれど。飲み会がはじまって時間が経って、程よく酔っている頃に、席を立ってひとりふらっとトイレで用を足しているとき、異国へ抜け出し…