12月20日

よく晴れた朝。冬らしからぬ陽気。天気が良すぎてなんだか不気味だと思ったら、やはり昼過ぎから雨がしとしと降り出した。

 

わびさびのサビは寂びであって、祭りが終わったあとのあの感じなのだという。なにかがひとしきり盛んな勢いをもち、風月とともにうつろい、そして祭は終わる。残されたのは寂び。西行は、「醒めても胸の騒ぐなりけり」と歌う。

 

本日は都合、普段のAT車とは違って、MT4WD車で、フットサルの練習へ。エンジンの音を聞きながらギアを上げ下げする。車を変えるだけでもプロフィールが変わる。ミッション車のシズル感とドライブ感が加わってプロフィールが変わる。車窓がどんどん過ぎていく過去のように、プロフィールも立ち上がってすぐに消えていく。だからすぐにメモる。僕のスマホは散らかった部屋。地を変えれば、どんどん図が変わっていく。音楽を変えたり、いつもとは違う道を行ったり雨の日に走ったりすると、プロフィールが変わる。たくさんの自分はまだまだいる。