12月5日

ときおり激しかった昨夜の雨は上がり、朝、家の外にでると寒さは落ち着いていた。外の空気は冬のピンと張り詰めたものであった。山の中腹から木々の合間を縫って、四日市の工場群が、名古屋駅前の高層ビル群が、伊勢湾を越えた渥美半島までが、遠くまで見渡せるほどに、空気は澄んでいた。山からの景色は素晴らしい。


夜、松岡正剛『花鳥風月の科学』を再読。これは僕の自然観の母型でありイメージの源であり辞書である。Kindleバージョンを見つけたので、こちらも購入。単語検索はありがたい。なんてったって辞書だから。


で、そのひみつがわかった。

『花鳥風月の科学』を再読すると初回とは違う箇所に注意がいく。ラベルの付け方や三位一体などかなり編み込まれていることに気づく。学校の稽古をはじめてから、そこにあるのに見えていなかったものが見えるようになった。ある本が読みやすいのは、いろいろな編集がなされているからだ。真似ぶことや借りることが大事なのだ。オリジナリティなんて糞喰らえ、ですよ。