11月7日

冬至だというのに暖かな陽気の一日。17時30分には、もうあたりは真っ暗で、東の空にはオリオンが立ち上ってきた。エラ・フィッツジェラルドを聴きながら山を下り、事務所に帰ってくると、社長が猪を捌いていた。試しに食うかと、今シーズン初もののイノシシをほうばる。うまい!分厚い脂がのった100kgオーバーのイノシシが冬を告げる。

 

夜、フィリップ・K・ディックのElectric Dreams「人間らしさ」を見る。「自己犠牲や優しさ、愛が究極の人間らしさでないなら、人間とは何か?」と問う。結局のところ、自分を振り返る時間をもてるかどうかが、人間を人間たらしめているとおもう。内省するには時間がいる。対話は予想外のQとの遭遇であり、本や旅もまたしかりなので、これらも人たらしめるための要素。

 

鍋に入っている鶏肉の大きさが、一口で食べやすい大きさに切られていることから、人間らしさを感じませんか。