10月22日

昨日の夜は腹痛でトイレから3時間離れられず、今日は寒気が続いた。ひさしぶりに体調を崩した。仕事を終え家に帰ってすぐに熱い風呂に入り、長野製薬の御岳百丸草を10粒飲み、厚着して汗をかき数時間布団にくるまって仮眠をする。体の調子が悪いとその日の出来事を振り返って、原因探しをする。

 

22時過ぎに目覚めたとき、ひどく汗をかいていたが、頭はすっきりしていた。すこし調子がよくなると、すべての考えが前向きに変わり、過去にとらわれなくなる(あるいは、過去のあらゆること、いいこともわるいことも肯定的になる)。(またまたキエラン・イーガン『想像力を触発する教 育』から。「結論を言えば、人生に起きる出来事についてわれわれの感情はいつでも暫定的なものである。絶えず起きてくる新しい出来事が、過去の出来事に影響を及ぼし新しい解釈を与え、過去の出来事に関しての感情を変えていく。物語には終わりがあるので、物語によってのみわれわれは出来事に対してどのように感情を抱くべきかをはっきりと知る。この終わりの感覚が出来事に意味を与える」)

 

寝る前に、寺尾紗穂『彗星の孤独』を読む。生きるということは、明るいことばかりではない。それなのに、今日の映画や音楽やテレビや本はむりやりポジティブを持ち出し過ぎている。そんななかにあって、人生には負のプロセスが欠かせないこと、負から生まれてくることがあることを肯定する著書が、ぼくには欠かせない。夜寝る前にしずかに読みすすめる。