10月16日

深い霧の朝。昼頃まで霧ははれず地面を覆い隠していた。伊賀は盆地だから霧の逃げ道が少くない。風の立たない一日だった。

 

ここのところ体調が優れない。まるで霧の中にいるようだ。来週から学校に通うに当たって、体の調子を整えるため、頭をクリアにするため、学びを最大限にするため、本間良子・本間龍介『ボケない人がやっている脳のシミを消す生活習慣』を読み、備える。すべては食事からはじまるとおもっている。社会のあらゆる問題は、毎日3食しっかりちゃんとした食事を摂ること、悪いものを体に入れないことでほとんど解決できると本気で思っている。

 

夜、伊丹十三の『たんぽぽ』を見る。伊丹十三の作品を見ていると、宮本常一『忘れられた日本人』を思い浮かべる。美味しんぼも思い浮かべるし、スターウォーズも指輪物語もシャーロック・ホームズがホームレスから有益な情報を得ていることを思い出す。メタファーを思い浮かべる。誰もが知っている語られてきたことより、語られて来なかった表舞台に出て来ていないことによって、世界の大部分は作られているということを。