10月4日

朝から雨が降る。今日はムナーリを読むと決め込んでいた。コーヒーを淹れ(今日はモカマタリ)、ソファに寝転んで頭と足をおく位置を定め、準備を整える。ブルーノ・ムナーリ『ファンタジア』を読む。あぁ、よい!

センスや想像力がすっごい大事だとおもう一方で、それって、持って生まれたものだから、持っていないなら仕方ないよなあと数年前に思っていたことが、はっきりと覆された。(なんだって、よくわからないもののことを、テキトーな言葉に置き換えて理解するのを諦めてしまっているだけのことで、秘密を知ったらどうってことはない。)

ここ数年、いましかゆっくり読書をできる時間がないだろうこと、多感な時期に学んだことは後に財産となるだろうこと、自己投資のリターンがいいことから、多読をはじめ、どうやら、想像力やセンスはもって生まれたものだけではないことが分かって、歓喜した。後から学べるのだ。(そのためには、多くの体験が必要なのだが。)

「ファンタジアに恵まれた人とは、絶対的に 新しいことを考えだす人ではなく、その人にとって新しいことを考えだす人のことだ。」(ブルーノ・ムナーリ『ファンタジア』より)