8月9日

大きいモノを持っていなくてはできなかったことが、小さなモノを持っているだけで、あるいは、なにも持たずして、できるようになった。というより、なくてもあるものでどうにかしていた時代(ブリコラージュ)から、ものがなくてはなにもできない時代へ移行し、そこから、実際のところそんなにものを持たなくても解決できるんじゃないのと気付き始めたひとが出てきたのがいまなんだとおもう。

なにかをするのに不必要にものを持ったり、みんな持っているのに自分だけ持っていないことを嘆くのは、消費拡大を促す情報洪水に巻き込まれた証左なのだと自分に言い聞かせる。もともとそこにあるものをもっとつぶさに見つめたほうがいいともおもう。

インターネットの優位性のひとつは、遠くはなれたひととコミュニケーションが取れることだと言われて久しい。それは、デバイスに向かって喋ることが本質ではない。あらゆるコストが格段に下がったことによって、現地へ出向きやすくなったということに他ならないから。お金の問題から、気持ちの問題になったのだ。そんな時代こそ、実際にひとと会って、喋って、バイブスを感じて、握手をすることが大事なんだとおもう。心持ち大事!なにを考えて、その結果なにをしているのか、それを言葉にすること。

誰にでもできること:増やすのではなく、減らすこと。得るもの:俊敏性。高速移動こそがこの時代の作法。