8月8日

毎年8月は意識的に日本についての本を読むようにしている。戦後70年以上が経過し、直接戦争を経験した訳ではないものの、戦後は、ぼくたちの生活に間違いなく影響している。この事実を風化してはいけないが、インスタントでプレーンな言論に付き合っていても、その事実の背景をわすれさせてしまうから、できることなら、自分で調べて自分なりにこの有事についての見解をそれぞれ個々人が持つべきだとおもっている。今年は、松岡正剛『日本の面影』、白洲正子『近江山河抄』。クニについて考える。

夜、練習に向かう。比叡山や比良山の向こうに夕日が沈んでいく。今日の空はとてもきれいで、空を見上げると、金星に火星に木星が一際輝いている。現代人とぼくがひと味違うところは、時間があることだといろんなひとと話していておもう。時間は努力しないと作れない。ぼくはいろいろをやめた。部屋の時計を、テレビを見る時間を、つまらない飲み会などもろもろを。やりたいことをするのにまずは時間です。考え事をするのにまずは時間です。