7月30日

一日中ボブ・ディランを聞く。ボブ・ディランを聞いていると、時代を超えて長く活躍し続けるのには、あらゆることを受け入れる多様性と柔軟性の大切さに気づく。就寝前に、ディランのノーベル文学賞受賞スピーチを読む。ディランが歌と文学の繋がりについて語った。

 

「この本は、同じ経験をしても人によって反応が違うことを教えてくれる」、「我々には物事の表面しか見えない。その裏に何があるかは解釈次第だ。」、 「そしてそれらは無数の解釈ができる。ある歌に心を動かされたのであれば、それで十分なのだ。その歌の意味を知る必要なんてない。私は自分の歌に色々なことを込めてきたが、それらが何を意味しているか案じるつもりはない。」

 

https://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/482760

 

読みながら、キエラン・イーガン『想像力を触発する教育』が去来する。「結論を言えば、人生に起きる出来事についてわれわれの感情はいつでも暫定的なものである。絶えず起きてくる新しい出来事が、過去の出来事に影響を及ぼし新しい解釈を与え、過去の出来事に関しての感情を変えていく。物語には終わりがあるので、物語によってのみわれわれは出来事に対してどのように感情を抱くべきかをはっきりと知る。この終わりの感覚が出来事に意味を与える」

 

いろんなことに意味を求めすぎているのかもしれない。たまには、なんの意味もないことをつぶやかないとな。今日は星が綺麗だ。