6月27日

松岡正剛『千夜千冊番外録 3・11を読む』を読む。先週大阪で大きな地震があったので。災害など有事が起こったとき、自分が直接被害にあわなくても、生物的な直感からかいまの自分の生活を考え直すモードに切り替わる。2011年はまさにそうだった。過剰な現在を見直すきっかけとなったのは間違いない。

本書を読み進めていると、日本語に潜り、未知へと突っ込み、見知らぬ場所へ出向き、それらへと誘えるひとでありたいとおもった。一度切符の買い方を教えたら、子供でもひとりでどこへでも行けるようになる。ぼくにとって、松岡正剛はそういうひとである。本を切符に広い世界を案内するひとなのだ。