6月21日

今日は夏至。一年で一番日照時間の長い一日であり、陽の極みであり、今日を境に、陰へと傾いていく日でもある。陰陽五行では、冬至と夏至を結んだラインを子午線とよびとても大切にしてきた。それにそって、季節はぐるぐる回っていく。

大事なことはサン・テグジュベリのキツネが教えてくれた。といえば、そのキツネってなんだろうとおもう。アリアドネの糸や、タンタロスの功罪や、人魚の赤いろうそくなど、適切に比喩を使うと、好奇心を張り巡らしているひとのレーダーに引っかかったとき、その人は、そのことを知ろうと調べはじめる。教育に関する本の中でもとくに気に入っている、キエラン・イーガン『想像力を触発する教育』にも、比喩の重要性が語られている。