5月30日

風が吹いたら桶屋は儲かる。風が吹くことと、桶屋との因果関係がいままで見えなかったのに、ここ数年で、風と桶屋との関係が見えるようになってきた。おもいもよらぬことが、原因だということは多い。

 

日々の高い意識の集積と継続がどこまでも遠い場所へと連れて行ってくれる。サッカーで言うと基礎技術、生活で言うと食事や睡眠、ダイエットで言うと食事制限と毎日15分のランニング、これらの前にあるのが目標で、その目標に対する熱量が超大事だ。熱量とは具体性だ。結果を具体的にイメージして、それに向かってコツコツやっていくだけで相当遠くまでいける。根性論でも、理想論でも、なんでもなくて、物理の量子力学で証明されている。そうでなくとも、半年後に結婚式を控える女性は痩せるだろうけど、愛人から金をもらってジムに行く女性は痩せないのは想像難くない。半年後を強くイメージできるのは間違いなく前者だ。そしてこの話がおもしろいのは、信じるも信じないもその人次第だということだ。この話はのっけから結果が決まっている。信じない時点で道は閉ざされている。

 

振り返ると、ぼくのまわりでも、目的を持って目標に向かって突き進んでいく友人の進む方向にうまく道ができあがあっていくのを目の当たりにしたことがある。小山田咲子のエッセイ『えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる』に「やりたいのにやれないというのは言い訳、というより、やりたい気持ちが足りないかあるいは自分が完全に自分と向かい合える環境を作れてないだけの話だろう。人が本当に何かをやろうと決めた時にはそれを邪魔するような強大な壁って実はあんまりなくて、環境はむしろびっくりするような偶然を用意して背中を押してくれることも多い。」とある。ぼくもなんどもそういうシーンに出くわしたことがあるから、この言葉を信じられる。