5月29日

世界がつまらない、退屈だとおもって、同じような毎日が繰り返され、寝て起きて働いて寝てだけだと感じる問題は、自分地震にある。

 

クイズ番組の答えを知識とは呼ばない。知識とは世界の、ものの見方を変えるものでなければいけない。だから退屈だと思っている世界を見ているのなら、知識を持つべきだ。じゃあどうすればいいのかというと、数を打つしかない。知識の詰まったものを取り込めば、世界は変わって見える。僕は数冊そんな本に出会い、数人そんな人に出会い、数回そんな場所に出向いた。行き詰まったり、息苦しくなったときには。、僕はひとりでどこか遠い場所へ行く。かつて、ぼくは本を読んでいる人を小馬鹿にしていたが、いまはかっこいいと思っている。将来料理人になると言っていたひとをなにいっとんねんと思っていたが、いまはめちゃめちゃかっこいいと思っている。世界がつまらないと思う原因は間違いなく自分にあり、それに気づくきっかけもまた自分にある。好奇心を発電するのは自分自身でしかない。

 

仕事を終えて、社長を連れて、桑名へ、もちろん、はまぐりを食べに。はまぐりは火を入れて初めて貝の味が出る。一年に1cmほど大きくなりそれは殻の柄からわかる。冬場は1mほど砂の中に潜る。土鍋に昆布だし。はまぐりが口を開いたら召し上がりどき。はまぐりを全ていただいたら、その出汁で湯豆腐とおかゆ。このおかゆ、たまらん。この時期のはまぐりは最高の贅沢です。その地の自然を理解することが、ひいては美味しい食事や楽しい旅の秘訣なのだと思う。