5月27日

いい店が入りずらかったり、無愛想な感じがするのは、店主が客を選んでいるからなのだと思う。翻って、ぼくは入りやすいと思ってしまう店を、急に警戒してしまう。いいものを置いているのはもちろん大事だけど、客層もまた大事だと急遽必要なものを買いに行った初めての店で思う。

 

型にはまると人はよく言うが、型を知らないのに型にはまるわけがない。型にはまったときに、型から抜け出すのには、型を守り続けることと、師匠や先達の指図が大事になる。この数年は好きなことや自分の興味あることに時間を割いた。楽しそうにない飲み会を断り、希少価値である時間やお金の投資を惜しまずに。少しずつ、なにかを作りたいとおもっている。その前に、その好きなことをつなぎ合わせる技があることを知り、その型を学ぼうと思っている。

 

夜、布団の中で、松岡正剛『デザイン知』を読む。「インスピレーションとは歴史的物語の起爆をうながす一撃のことであり、民族や歴史や社会の記憶に基づかないなんてありっこないものなのだ」いまもむかしもこれからも、仕事でもなんでも何をするのにも、そういった見方をしなければいけないとおもう。