4月1日

4月に入りました。

 

あらゆる問題は、広告的になりすぎていることにあるのではないか。

 

書店に行って買うのが面倒くさいからと、Kindleで買った本がKindleで読むのにフィットしていなかったから、結局、Kindleじゃないムックバージョンを購入した。そこには著者の意図があって、Kindleでも売っているけれど、ムックで買って手にとって読んで欲しいことがイントロダクションに書いてあった。1)本の売り上げが低下しているのは、読者がウェブサイトに流れているからというのに懐疑的であること、2)そのネットを見るスマホやパソコンでは体験できないことを、3)スマホで撮られた写真の画角は28mmや35mmがほとんどだということ。1)は、雑誌や本が収入源になっている広告主の気を使いすぎた結果、肝心の読者はつまらなくおもってしまっている。だから、読者が面白いとおもえるものを作ればいい。それは、自分で見たり聞いたりして、自分で写真を撮って、自分の文章で書き出すこと。要するに、普段僕たちがSNSでやっていることを本でやってみようということ。2)は、タブレットは12インチ、ノートは15インチのディスプレイでそれより大きいものを紙媒体で、さらに、紙も雑誌を出版するひとたちがまず選ばない紙を選んでいる。サイズ感の変化や肌触りには、思っている以上にひとは敏感だ。3)は、だから50mmの画角で撮った写真を使っている。ちなみに50mmはひとの目の画角と同じ。

 

ぼくはおもしろいウェブサイトが少ないし、テレビ番組もむちゃできなくなっておもしろくなくなったから、本を読み出した。世は出版不況だというけれど、僕は数年前に比べると、何倍も本を買っている。おもしろくないのが売れないのは、当然だ。僕はおもしろいから本を読んでいるだけだ。新刊でも古書でも。