1月18日

寝落ちする。ここ数日のうちに、読んでいる本をクロージングに向けて、一気に読み切ろうと思ったが、寝落ちしていた。集中しなければ読みきれない。けれど、ここ数日に、読んだことは、ぼんやりと頭の中に残っている。ある考え方は、考え出されたその分野以外にも、別分野で適応可能だということ。ダーウィンの進化論は生物学においてのみ言っていること。その意味において社会は進化しなければいけないとはいっていない。が、ダーウィンの進化論を展開していったのはスペンサー。「歴史は発展しなければいけない」という見方に、どこかで違和感を感じていたぼくはこれをきいて、枷が外れたように感じた。たまにこうやって、ぼけーっとしている頭に残っているものに耳を傾けてやることも大事なんだろう。正剛さん、「一見、思考をしつづける意識の内奥と格闘しているように見えるかもしれませんが、じつは社会や国家や世界がわれわれを規定している枠組に対して、文句をつけているんです。」ハイデガー、ヤスパース、フッサールがやばい。けれど、そんなこと、数百年前の日本人はわかっていたという。なぜなら、無情という感覚があったし、親鸞の悪人という見方もあった。変化を進化ととらえない見方、あるいは方法が大事なのだろう。中心からはずれていきましょう。思い込みは、ゆがめられているのだから。養生するのも大事なのだと、本を読みながらおもう。しっかり地を固めましょう。下地を丁寧に塗りましょう。そこから、浮き出てくるものを味わいましょう。待っている楽しさもあるのだから。