1月1日

2018年、平成最後の年。あけましておめでとうございます。昨日、大晦日の朝から今日の正午ごろにかけて、神社の火が絶えないように、火の番をしていました。0時ちょうどに神事が行われ、それからぞくぞくと参拝者がお見えになりました。太陽が顔を出した7時ごろ、疲れがピークに達して、昨日同様、夢の中でふわふわしているよう。今日の月はほぼ満月で、雨のあかった空に轟々と輝くのであった。

 

「旧暦の行事は新暦でおこなってもどうも気分が出なかった。ということは祭りの多くは午後から夜へかけておこなわれ、日がくれると月がのぼってくるというのが旧暦の行事の特色であったが、新暦では行事と月夜の関係がまるでなくなったためであろう」(宮本常一さん『民俗学の旅』より)

 

伝統や文化などそのものを残すだけでなく、いつやるのかを合わせて考えるべきなのだろう。ぼくたちは、時を大切に考えてきたからに他ならないのだから。一年の計は元旦にある。何事もスタートが肝心だが勘違いしてはいけない。一歩目は、はやければはやいほどいいのではなくて、どの方向に踏み出すのかが大事である。だから、一年のはじめは気を整える。明日からひとりですこし遠くに行こうとおもう。