11月9日

上司の娘の旦那のばあさんが95歳で亡くなったそうだ。死因は老衰で、前日まで元気に歩いていたという。そのばあさんの息子さんは、ばあさんの様子をいつでも伺えるように、最近は、ばあさんの隣で一緒に寝ていたそうだ。その息子さんが昨日の午前3時ごろ、ふと目が覚めたらしい。ばあさんの様子をみると、まだすこし体は暖かかったらしいが、息をしていなかったという。

 

ぼくはこの話を聞いて、息子さんの目が覚めたことに、捉えどころのない感情か、はたまたそのなようななにかを感じた。寝ながら、おばあさんの寝息を感じていて、それが止まったときに目が覚めたのだろうか。どういうわけかはわからないけれど、たしかに、そのとき、何かを感じたのだろう。そしてそれは口で説明できるようなものではない。そして、それはとても大切なことだとおもった。