10月5日

昨日は、中秋の名月。『徒然草』より、「花は盛りに、月は隅なきをのみ、みるものかは。雨に対ひて月を恋ひ、垂れこめて春のゆくへ知らぬも、なほあはれに情け深し」。月が隠れているときに月を感じ、花が散ったあとや花が蕾のときに花を感じる。「ない」からこそ、「ある」以上に感じる方法が日本にはあって、そんな歴史や文化の何重もの厚みを見ていきたい。感じたい。

 

Beady Eye / Second bite of the apple