8月18日

「あの頃ペニー・レインと(almost famous)」の冒頭で、娘が隠し持っていたサイモン・アンド・ガーファンクルのレコードをお母さんは取り上げる。お母さんは子どものためをおもって、先回りして邪魔になるだろうものを与えないようにする。たとえば、ロックンロール、言葉遣い、バターや砂糖もそう。お母さんがいうことはわかる。たしかに、そのまま受け止めてしまうとよくないものもある。娘は「次はなにを禁止?」と叫ぶ。母は「知的な人生を送るためよ反抗するつもり?」と問う。


ただそれをやらせるのはぼくは間違いだとおもう。やらなきゃわからないことはある。失敗からしか学べないものもある。大事なガラスのコップも落として割ってみないと、ガラスは割れるのかもわからないし、大切なのかもわからない。もちろんやってはいけないことを怒るのは必要だけど。

私はこう考えて、こうしています。あなたはどうですか?でいいとおもう。ひとの言動や読んだ本、行った場所から感じたことの結果、どう動くかを決めるのは、結局そのひとでしかない。だから、最近は教えるより、示すことが大事だとおもっている。

ロックはアティチュードだと誰かが言った。たしかに、ロックアーティストはむちゃくちゃだとおもう。だけど、彼らが歌いおわるまで、歌に耳を澄ませて聞いてみよう。動き出すのは、それからでいい。

Joni Mitchellの a case of youを聴く。