TOSHI KIDA
ウツロイ
色は匂へど散りぬるを


8月5日

試合のため大阪に向かう。ひさしぶりに電車に乗る。4人掛けの席に座ると僕以外は見たところ60歳以上のおばさまだった。おばさまたちの話を聞いていると、ちょうど今読んでいる本と同じテーマについて話をしていた。「健康」について。


ぼくは病気というわけではない。ただ、健康であるべきだとおもっているから、医療の最先端ではどうなっているのかという本を読んでいる。そもそもなぜ健康であるべきかというと、楽しく生きたいからだ。

 

風邪をひいたまま楽しみにしていた旅行に行っても楽しくないだろうし、足を引きずりながら山に登ても楽しくないだろう。ということは、健康であるから、いろいろなことが楽しいというのは間違いなさそうだ。順番を間違えてはいけない(気になるようなことが目の前で起こらないとひとは意識しない。失ってはじめて大切さがわかるのだ)。だから僕は真剣に「健康」について考える。

 

アンジェリーナ・ジョリーが乳腺除去施術を行ったのは有名な話だが、そこに至るほとんどのひとが知らない経緯について書かれていたり、現状の健康の最先端のことが書かれている、嘘のような。(信じがたいこと多数なので、気になるようなことがあれば、直接聞いて~)当たり前におもっていることを疑えとぼくが勝手におもっているメンターは言った。手術を決断したアンジェリーナは、「簡単な決断ではなかった。でもどんな健康問題に対しても、それをコントロールし、正面から取り組むことはできます。誰でも助言を聞き、選択肢を知り、自分にとって正しい選択をすることはできるのです。知識は力なのです」と言った。


さて、ただいま能登について予習中。宮本常一とあるいた昭和の日本(あるくみるきく双書)にこうある。「能登杜氏は、越後杜氏、灘杜氏と並ぶ酒造りの出稼ぎ集団である。この集団リーダーになる人は必ずしもオヤッサマの階級ではなく、腕一本で技術をみがき上げてきた耕地をあまり持っていない人々が多かった。(中略)旅先で見た新しいもの、自分たちの村にはない便利なものを持ち帰って村の生活を徐々に変えていった。農業技術の改良も出稼ぎ中の見聞によることが多いといい、家の改良や服装の変化などもその経済的な影響が大きい。停滞しがちな半島社会に活気を吹き込み、また他所者を受け入れるおおらかさも出稼ぎ者の体験によるものだった。」

 

ぼくはそんなひとでありたいとおもっている。実際に、あるいてみてきいたことを話すことを大切にしたい。