8月2日

Sigur Rosからはじまる朝。

 

アイスランドのアーティストのあの感じがすきだ。あの感じとしか言い得ないあの感じ。アイスランドの土地や文化が影響しているのがわかる。潜んでいる語感のリズムのせいかもしれない。彼らは、母国語を大切にしている。

 

こういうときにおもうのは、自分を、自分たちを絶対に見下してはいけないこと。ことあるごとに、宮本常一さんことばを思い浮かべてしまう。(「民族学の旅」より)「自分の力を高め、それを評価する力を持たねばならぬ。」「佐渡という日本の片隅にいてもその芸能がすぐれたものであれば、正しく評価されるであろう。都会だからすぐれている、田舎だから劣るという概念を、こうした運動を通じて破ることができたらどんなに地方の多くの人びとを勇気づけるだろう。」

 

というわけで、最近は、ミニマルを聞くことが多い。一切飾りのないサウンドで、それぞれのアーティストの持つ文化的な背景をベースにしたリズムは心地いいし、いつまでも聞いていられる。日本で思い返すのは、YMOや細野晴臣だろうな。

 

知れば知るほど、知りたいことが減っていくとおもっていたけど、知れば知るほど自分が無知であることを知り、知りたいことが増ええいる。

 

前なんて言葉とか歴史とかどうでもよかったのに、いまやすごく気になっている。我々も言葉を大切にすべきだ。bjorkやSigur Rosのように。夏の終わり、秋のはじまりのような夜におもう。