7月16日

「なんだろうか。」ぼくの好きなものはだいたいが、「なんだろうか」、なのだ。北向きの台所、余白をあえてかかずに残した絵、ひとの体にぴったり合うように作られたお椀。そういったものには、説明がない。こちらを試しているようだ。 それでいて、日常の中にこっそりうまくかくれているからわからないでいたけど、やっぱりそうだった。くそー。日常を虫眼鏡で拡大するように見てみると、いろんなところに知恵が隠れていることがわかる。秋岡芳夫「暮らしのためのデザイン」を読む。