7月4日

7月に台風が上陸。昼から本降りの雨。西の空から谷に沿って雲がやってきて、雨が降る。ぼくの頭の中の記憶を司る部分をクラウドと呼ぶとして、今日起こった小さな出来事がきっかけとなって、雲から雨が降るようにいろいろ考えていることが、表面化した一日だった。

 

ふと、以前、高校教師の友人がいっていたことを思い出す。「世の中でやりたいことがあるひとなんてほんとんどいない」とその友人はいったことに、僕は驚いた。今日保険の営業マンがきた。いろいろ話しているうちに、保険の話をしなくなっていた。そしてぼっそりと「やりたいことがないから仕事している」と呟いたことに、ぼくは驚いた。

 

有名な店やいま人気のある芸能人、音楽のランキングトップテンを知っているひとは多くても、自分のことを知っているひとは少ない。そう感じた一日だった。なんにせよ、選択がだれにでもある善き時代にぼくらは住んでいる。どうせ自分なんてとおもうかもしれないが、目の前で起こっているほとんどのことは自分で選んでいる。それを解放する方法(ぼくにとって)を知っているが、今日はここまでにしておく。