6月24日

雨の前は蒸し暑い。うまく眠れない。目は閉じていても、頭はすこぶる回転している。ぐるぐるぐるぐる。

 

ステップがある。段階といもいう。その道順は直感によって示される。ということを、ぼくは信じることができなかった。目に見えないものなんてないという具合に。それが、ジョゼフ・キャンベルの神話の力を読んだことで、ああそういうことかと、目に見えないものの存在を、信じれるようになった。(おばけとかそういうのじゃないですよ。日本的にいうと面影。)そもそも、言葉や仕草にも、語感や面影がある。吉田兼好の徒然草に「名を聞くよりやがて面影は推しはからるる心地する」とあって、名前を聞くだけでそのひとの顔や仕草を思い浮かべることができるとある。

 

ステップは大事だ。いきなり、シュートフェイントをするのじゃなくて、ボールと遊ぶことからはじめて、ボールを蹴る、止めると進んでいくように、ステップをクリアしていけば、見えてくるものだってある。特に後天的に。才能より環境。その場合において、前に茂木さんの言葉を書いたけど、ここでも繰り返す大事だから。「本居宣長の生涯から見えてくる『成功の方程式』。それは、幅広い教養を身につけた人が、一つの事業に集中したときにこそ、初めて『遠く』まで行けるということだろう。」