6月23日

ナラで薪を作り、軽トラの後ろに積んで、山本工房さんへ納品しました。薪を割るというと、斧を振りかぶるイメージを持つかもしれませんが、昨日は油圧で動く機械を使って、割りました。いろいろなやりかたがあります。薪を持っていくと、相変わらず、一風変わった夫婦で(僕は好き)、薪の置き方やら、木の特徴やらを話してくれます。薪を積み終えると、キンキンに冷えたスモモとヤマモモをいただき、頬張りました。熟したヤマモモの果実の甘さと、皮の渋さが絶妙でたまりません。初夏を感じます。

 

日本は季節が90日でうつろいでいきます。梅雨に田植えをするのも、水の心配をしないためです。その時期を逃すと翌年の食糧に困り、生活が立ち行かなくなるからなのです。そうかんがえると、日本人の気質が時間に正確だと言えるのもうなずけます。フィリピンではコメは年に3回取れるので、いつ植えてもいいやとなりますが、日本ではそんな悠長なことをいってられないのです。だから、夏に冬の準備をはじめなくてはいけません。こうして、生活の中で自然を感じることが大事だとぼくはおもっています。文化とは自然との対峙の結果だというのもうなずけるのです。いま忘れられている、文化のストーリーをもういちど掘り返すことが、表面的なキャンペーンに、重みや、重なりを生み出すものだとおもっています。