TOSHI KIDA
ウツロイ
色は匂へど散りぬるを
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6月16日

高知から帰っています。国道32号線を北上して四国を縦断しています。途中、高知県大豊町の道の駅で昼ごはんをいただき、店内をぶらぶらしていると、碁石茶を見つけて、ひとりあがる。そうです。これ、伝説のお茶なんです。国内唯一の微生物発酵茶で、そういえば、小泉武夫さんの本で読んだことを思い出しました。これが、ここにあったのかと。

 

それから、また国道32号をひた走ると、大歩危小歩危峡が迫ってきます。切り立った山とよくいうけれど、まさにここは切り立っています。こんなに深い谷はそうありません。そこに流れる吉野川の水量も圧倒的です。川を見下ろしながら運転していましたが、ふと見上げると、山腹に家がポツポツとあります。ここからすこし走ったところに、ぼくが行きたかった祖谷があるのですが、今回はおあずけです。祖谷は平家の落人伝説の場所です。このあたりは、宮本常一さんの著書を読むとそうとうおもしろい。

 

三好に入って高速道路に乗るとそこからは一路伊賀へ向かう。やっぱり下道の方が楽しい。運転手付きのドライブというのは、旅の目線を退化させる。こうして、同じ場所に立ったときに、その場で見るものがひとによってちがう。おもしろいもののみかたは、世界を広げることでしか、できないのではないだろうか。

 

すっかり暗くなった頃に、高知から帰ってきました。高知の金曜市で購入した、南高梅を車に乗せて少し走ると、車内が梅の香りで満たされた。