TOSHI KIDA
ウツとウツツとウツロイ
色は匂へど散りぬるを


5月8日

空が霞んでいる。黄砂だろうとおもっていたが、松を伐倒したら、花粉が飛び散った。

最近読んでいる本に、同じようなことが書いてあった。(ぼくはたいがい、何冊も平行して読んでいる。 )それはこうだ。物事には「多面的な真実」がある。名探偵コナンは真実はいつもひとつというけれど、歴史にだって、いろんな見方があるのだから、真実はひとつではないのだろう。それをむりやりひとつにしていたり、ひとつしかないと思い込んでいたりするわけで。蝶々の羽ばたきが、大地震の原因にだってなりうるのだ。そう考えると、世の中は複雑だ、そんなのはわかりきっている。物事には「多面的な真実」があるとおもっていればこそ、より自分の見方の大切さが身にしみるし、好き嫌いが個性だとおもえる。自分の好みを大切にしたい。

 そうそう、個性という言葉の語源はペルソナで、ペルソナは仮面のこと。それが、パーソナルになった。ペルソナは猫かぶりといういみではなく、何かになるということ。名になりたいかは好みによるのだと、ここでも、松岡正剛さん。いやぁ鋭い。

 

加えてこれもやばい。

「つばき、葉おちて露となる。何ぞ」。

お題は「つばき」だけ。ヒントは、「葉おちて露となる」。これはなにになるのか?

「つばき」から葉が落ちたのだから、「つき」。それが、「露となる」のだから「つ」が「ゆ」になって「雪」。答えは雪だが、これが、椿、葉、露、雪というふうに雪月花するのだ。 これ、やばい。

最近、松岡さんにどっぷりなんだけど、そんな松岡さんによると、山本七平がいうには、日本人として、仮名と不定時法を忘れたらだめだと。 山本七平さんと、仮名と、不定時法を読もうとおもう。そのまえに、積ん読も。そのまえに、これ。やばい。すごく感動する。