4月18日

昨夜、雷がなり、雨が窓を叩きつける。朝にはすっかりやんでいた。さよなら春の日。

松岡正剛の多読術を読む。前に読んだのは、本を読みはじめる(もともとこれっぽっちも本は読まなかったのに)前のこと、2010年ごろ。それから今まで、いろいろ本を読んできた。改めて、正剛さんの本を読むと、体験からの考察がいかに大事かがわかる。で、正剛さんが好きなのは、読書に対して(あるいはものの見方)、ぼくの好きな感覚と正剛さんが好きな感覚が似ているとおもってしまったから。

「思考や表現の本質はアナロジーであり、連想である」「ぼくの元気が出てくる源泉や領域は、(中略)必ずや曖昧な部分やきわど領域や余分なところだと確信している」と聞いて、やっぱりなと。

ぼくは結局言葉にできない、あるいは、はっきりとわからない、曖昧なもの、未知なものが好きなのだ。ひととのファーストミーティングや、はじめてマニラに行ったときのゾクゾク感、森の中の空気が変わる瞬間、旅にでる前夜のあの感じがたまらなく好きなのだろう。好きな本の小山田咲子「えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる」というあの感じ!