4月5日

大学生のころにTwitterのサービスが日本ではじまった。サービスの黎明期には、知り合いがいなかったから、僕の使い方といえば、ネット上の知らないひとの気になるつぶやきを頼りにフォローをしていた。いまの主流は、ネット学級のような、友人とのやりとりメインのようだから、僕のそれとはまったく違う。その流れのまま、僕はインスタを使っているから、気になる人をフォローするほうが多いく、あまり知り合い(あまり話さないクラスメート)がいないほうが心地かったりする。変な友人は進んでフォローするけど。

 

それで、その頃フォローしていたひとりが、高校時代に自費でスポンサーを集めてキューバへ旅に行っていた。それでなんとまあ、と田舎の少年は驚いたわけです。そのころの徒歩圏内の知り合いにはそんな人がいなくて。

 

しばらく経って、Twitterを使わなくなっていた。アカウントはまだ生きていて、たまたま覗いたら、その高校生が、大学生になり、アーティストになっていた。これには驚いた。近所で一緒にボールを蹴っていた少年がプロのサッカー選手になったような感覚。高校生の頃から、疑問を行動によって解決していたから、アーティストになってもおかしくはないのだけど(つぶやきによると)。

 

で、何が言いたいのかというと、縁もゆかりもない、ただネット上に存在していた無名の個人が、小さい頃から見守っていたような感覚になるというのが、おもしろい。で、そのアーティストは水曜日のカンパネラというのだけど、彼女は、真面目に楽しんでいる。日本で、真面目と、楽しいを組み合わせるのは難しい。なぜなら、それは相反するものだとみんな信じているから。真面目すぎると息苦しくなるから、バカになって日々を楽しみたいとおもった。「ちょっと外に出かけてくるわ、月を見に」とか言ったりして。

 

なんで、こんなことを思ったのかというと、僕の好きな松岡正剛と水曜日のカンパネラのコムアイ(下のTwitterの高校生)が対談するからだ。水曜日のカンパネラのパフォーマンスを見ていると、バカになって日々を楽しんでいるように見える(本人はなにかの葛藤の中にいるにせよ)、それでいて、松岡正剛を選ぶ(選ばれる)ところに、僕は引っかかった。彼女は真面目なのだ。真面目に楽しく、バカになって日々を楽しむ、あたりが、これからのキーワードになりそうだ。

 

最近テレビを見ていないというより、テレビがないので見れない。どこからか引っ張ってこなければ。久しぶりに楽しみな番組だ。4月15日NHK Eテレ22時からオンエアー。なんか宣伝チックだけど、たぶんおもしろいよ。そうそう今日、水曜日のカンパネラをインスタでフォローした。