TOSHI KIDA
日々の記録


5月1日

田んぼの畦の草を刈る。4つ打ちのビートに合わせて、同じテンポで腕を振る。ずっと振る。続けていくと、頭と体と音楽とが合わさり、僕の周りで小さなグルーブが生まれる。気分がいい。仕事もはかどる。通り雨もなんだか気持ちいい。なんて意味がわかりませ…

4月30日

中国では、芸術の最高は、書である。次に詩、絵、その他の芸術と続く。文はありとあらゆるところに存在する。石や葉っぱに書かれている。文は紋様なのだ。毛沢東の文化大革命が衰退し、鄧小平が出てきて、中国の伝統と資本主義を合わせた。そこから、いまの…

4月29日

昼から、社長、奥さん、タローさん、スージーと多賀へ。鹿肉を使っていただいているパン屋さんに伺う。多賀駅前にあるwakkayaさん。作られるパンは、全粒粉のものがあたり、ビーガンやベジタリアン向けのものもある。ベジタリアン向けと聞くと、味のことを気…

4月28日

always do the right thing. まっとうなことをする。何が正しいかは、常識というより、個人の良識の範疇だから、常にそれについて考え、間違いがわかったら、それが180度違っていてもすぐに方向転換。そんなところに変なプライドを覗かせない。常に、まっと…

4月27日

One of my theme songであるLou ReedのWalk on the wild sideを聞く。ドゥドゥドゥ。歌詞の内容というより、メロディーがピンと張り詰めた朝の冷たい空気や、旅の途中の夕暮れにピッタリ合う。 片岡義男「日本語の外へ」を読む。日本語を直訳して、英語にす…

4月26日

与謝野晶子は大阪の堺に生まれた。古今和歌集や源氏物語を読んでいた文学少女だった。十代のあるとき、新聞にある歌が載っていてそれに衝撃を受けた。その歌が与謝野鉄幹だった。あるとき、鉄幹が大阪に来ることを知り、晶子はその会場に足を運んだ。そこか…

4月25日

シンガーソンガーの初夏凛々を聴く。Coccoのボーカルとくるりのリズム隊によってグルーヴが生まれる。もう夏の尻尾が見えはじめた。

4月24日

レヴィ・ストロースの悲しき熱帯を、一旦横に置いて、片岡義男の日本語の外へを読む。この本めちゃくちゃおもしろい!まだ途中なので、内容は割愛。おもしろい! そういえば、今日は日本語が少なくなっていく、もっと正確に言えば、方言が色褪せていくことが…

4月23日

大阪にいました。タローさん一家、さかもっちゃんカッポーで、東大阪の石切へ。改装した古民家を使ったマルシェへ。もともと会社のインスタきっかけで、知り合った方が企画しているマルシェ。 いまの時代のはじまりかたは、いろいろある。今回はインスタで伊…

4月21日

熊本城の石垣の話をする。どうやら大津の穴太衆が関わっているようだ。穴太衆は石垣職人集団で、大阪城からなにから当時のめぼしい城の石垣はほとんどが彼らによるものだった。独特の、あらい石のつき方でかなり丈夫なものをつくった。 それで、彼らの技術は…

4月19日

誕生日です。福岡にいるナイトーが贈ってくれた日本酒をちびちび、ソファに座って、静かに飲む。それから、部屋の窓を開け、ベランダに出る。手すりに持たれて、息を大きく吸い込む。春の夜の匂いがたまらなく好きだ。母に聞いたところ、桜が満開の夜に生ま…

4月18日

昨夜、雷がなり、雨が窓を叩きつける。朝にはすっかりやんでいた。さよなら春の日。 松岡正剛の多読術を読む。前に読んだのは、本を読みはじめる(もともとこれっぽっちも本は読まなかったのに)前のこと、2010年ごろ。それから今まで、いろいろ本を読んでき…

4月17日

小利口になるな。という言葉を最近知った。中後半端に頭が良くて、先のことを考えてしまうひと、という意味だ。 ブリコラージュという言葉を知った。(こういう感覚はあったけれど、自分の中で言語化できていなかった)あらかじめ全体の設計図がないのに(あ…

4月16日

前から気になっていた、松岡正剛と水曜日のカンパネラのコムアイの対談をテレビで見た。なぜ見たかったのかというと、松岡正剛が注目しているからだった。 知の巨人と呼ばれる松岡氏(だって千夜千冊という修行のようなことをしたり)が、50も離れた女の子に…

4月15日

誰かが、あれってこうらしいといった。もうひとりが、ようそんなこと知ってるなといった。が、そのことは、そのひとの経験じゃなくて、テレビでいっていたことだった。いろいろ聞いていて、最後に、結局、「みんなを代表していっているみたいやけど、そんな…

4月14日

引き続き、レヴィ・ストロースのかな悲しき熱帯を読んでいる。いままでおもっていたことが、言葉にできないとか、僕だけかなとおもっていること、(そういう感覚って、普段の会話の話しってやらない)が、やっぱりそう感じているひともいるとわかって安堵す…

4月13日

レヴィ・ストロースの悲しき熱帯の続きを読む。ブリコラージュがどうやら僕は気になっている。そもそも、悲しき熱帯は、時系列じゃないし、ストロースの自叙伝のようであり、それを装った民俗記で、ブリコラージュなのだろう。 言葉を声に出すとき、正直であ…

4月12日

レヴィ・ストロースの悲しき熱帯を読む。これは文化人類学の古典的な名著だが。それだけではない。ブリコラージュ的思考に興味を抱き、生き生きとした回顧録にとどまらない本著にわくわくがとまらない。あとは松岡正剛さんの千夜千冊に任せて続きを読む。 木…

4月11日

最近は4月なのに、梅雨のような日々が続いている。朝起きて、チーズケーキを作った。コーヒーを淹れて食べ合わせる。コーヒーに甘い物は合う。最近は花林糖がいい。それから、スペクテイターのホールアースカタログ特集を読み、レヴィ・ストロースの悲しき熱…

4月11日

最近は4月なのに、梅雨のような日々が続いている。朝起きて、チーズケーキを作った。コーヒーを淹れて食べ合わせる。コーヒーに甘い物は合う。最近は花林糖がいい。それから、スペクテイターのホールアースカタログ特集を読み、レヴィ・ストロースの悲しき熱…

4月10日

田んぼに水が入りはじめた。山の方では少しづつ桜が咲きはじめた。そういえば、カエルが鳴きはじめている。今日はクラムボンを聞いている。ボーカル原田育子はせこい。あの声はせこい。コントラストが好きだ。

4月9日

タローさんの家で、コーヒーパーティー。オーストラリア帰りのさかもっちゃんを連れて伊賀のタローさんの家へ。昼過ぎに到着して、家の中に入ると、まだまだ改修中なのだけど、昔の家特有の薄暗さに落ち着いた。ドラム缶をくりぬいたストーブに巻きを入れ、…

4月8日

朝起きて、東へ向かう。玄米を買いに大津に、それから、西へ車を走らせ、鈴鹿山脈で水を汲み、そこから南下して、亀山の商店で、ゴマと花林糖と調味料を買う。いま現在は食べるものを買うことで生活しているが、いつかは、作ることや交換することに置き換え…

4月7日

今日は雨。朝、目覚めてから、体がふわふわ浮いているような、あるいは、違う体に乗り変わったような。それはなんのせいだろうか。ロバート・フランクの写真集アメリカンズのジャック・ケルアックが書いたプロローグを読んだからかもしれない。YMOイエローマ…

4月5日

大学生のころにTwitterのサービスが日本ではじまった。サービスの黎明期には、知り合いがいなかったから、僕の使い方といえば、ネット上の知らないひとの気になるつぶやきを頼りにフォローをしていた。いまの主流は、ネット学級のような、友人とのやりとりメ…

4月4日

夜、Grateful deadを聞きながら、練習へ向かう。車の窓を開けて、新芽の匂いのする風を、車内に取り込む。春の夜が好きだ。 ひととの出会いには、出会いかたがある。同じ人に出会うとして、こちらがリスペクトしすぎる出会いかたとか、されすぎる出会いかた…

4月3日

くるり「春風」を聴く。京都の大学生だった頃にくるりを知った。同じ大学の出身だから先輩にあたる。縁もゆかりもないけど。くるりを聴くようになったのは、京都に住んでいたというのがひとつの理由だろう。身土不二。ビョークといえばアイスランドのように…

4月2日

ラジオからCoccoが流れる。京都の学生時代、御所の近くのKBSホールでくるり主催のみやこ音楽祭というのがあって、そこでCoccoの歌を聞いたのを思い出した。彼女がステージに上がって歌い出した刹那、意識がすべて彼女に向かった。目が惹きつけられるよりも早…

4月1日

大阪でフィリピン留学時代の友人たちと飲む。いまはフィリピン留学の知名度がじょじょに上がってきているが、僕が行った5年前は、なんでフィリピンに、わざわざ英語を勉強しにいくんねん、わけがわからんと言われていた。僕にはそれをひっくり返せるような根…

3月31日

Tom WaitsのPoncho's Lamentを聴く。 記憶をたどってみるとほとんどが場所に結びついている。ドキッとしたり、懐かしいと感じたりする記憶は、多感な頃に刻まれたもので、それは場所のようだ。そのような場所のことを、心象風景という。僕はこの言葉が好きで…

3月30日

自分の思うままにしゃべっていても、読んだ本や映画のセリフ、友人との会話など誰かの言葉を借りてきて、いろいろ組合せて、しゃべっていることが多いとおもった。そういえば、今日、語彙が少なくなっきているから残念だと知人が言ったことを、僕も言った。…

3月29日

仕事の休憩中に、以前何かで読んだインディアンの自然とのやりとりを5分だけ試した。それは、目を閉じて、風邪や葉っぱの音、動物や鳥の声に耳を澄ましつづけるというものだ。もちろん、森の中でひとりでやった。なんだかほんわかしたのは確かだが、インデ…

3月27日

Grateful Deadを聴く。ずっと聴き続けられる。聴くたびに、音の感じ方がかわる。音楽は変わっていないから、変わったのは、僕のようだ。ということは、僕が変われば(見方を変えれば)、対象のものが変わる。僕を変えるもの(見方を変えるもの)を、芸術と呼…

3月26日

大阪にいた。レジの店員の千の発音が大阪弁なのでなんだかほっとした。 田舎は都会になろうとしているように見える。だから、僕は田舎にしかできないことに目をやろうとおもう。それは、広い土地でなにかをすること。広い場所は想像力を喚起させるようにおも…

3月25日

Banksyの映画を見る。何かが起こったあと、後付けなら、なんだって言うことができる。だから、何かが起こる前に、なぜそのように行動したのかを考えておく。結果、思い通りにいかなくても。誰がなんて言ったって。ある行動を起こしたことが、きっかけで、不…

3月23日

朝スマホでAmazonに保存瓶をふたつ注文する。家に帰宅したら、もう届いていた。僕はほとんどの本や雑貨などをAmazonで購入している。それは、僕の欲しい本が近所の書店には間違いなくないからだ。行くまでもなくないのを知っているので、さいしょから、ある…

3月22日

今日も木を切る。ただ木を切るのが、なんともいえない。名目はいろいろあるがなんともいえない。やりきれないとおもっている。切るだけでなく、誰かの役に立つようにしたい。なぜなら、肌感覚であまりやっている人がいないから。人を介して小さくやればでき…

3月21日

無印で保存瓶をふたつ買う。選ぶポイントは、洗いやすいこと。口がもっとも広く、手が入ること。冷蔵庫のキャベツ半玉はザワークラウトに、信州土産のりんごふたつはりんご酵母にする。 そのあと、本屋で、ハーブの育てかたの本と薪の本を読み漁る。が、いつ…

3月20日

今日、家庭の食べものは、「はやく、安く、おいしく」あるべきだと聞いて、違和感を感じた。 毎日高級なものを食べる必要はなく、丁寧に作られたものを、ゆっくり喋りながらいただくことが、もっとも大切だとおもっている。数年前にフィリピンで出会ったジュ…

3月19日

朝から買い物。米プラザで米麹を買って、京都に向かう。左京区にあるHELPで、野菜と枇杷茶を買う。最近の買い物は、服が一切なく、食べ物や調理器具が多い。そういえば、誰かが言っていたな、消費より創造を、って。 それから、大津のサイさんの家に向かう。…

3月18日

千のプラトーを読んでいる。頭の中がぐちゃぐちゃになっている。南方熊楠がいっていることに似ているようにおもった。もう少しゆっくり読む。 そうそう、ヨーグルティアは間違いなく活躍してくれる。玄米を食べる人が行き着くであろう二刀流に、僕はなってし…

3月17日

Amazonから千のプラトーが届いた。包装箱を持つとずっしりと重い。重さと内容とが比例する確証はないが、重さからなにかを感じたのは確かだ。おそらくいままで僕が読んだ本のなかで一番重い。ハリーポッターよりも。 で、内容を掴むのなら、電子書籍でも、単…

3月16日

60年から70年生の木を切った。手塩にかけて大切に育てられた木だった。枝打ちよし、色よし、木目よし。それを切り捨て間伐した。残念で仕方がないと、一本一本の木を切るまえに、毎回おもった。脈々と続く技術やその応用は大切だ。それ以上に価値観を現…

3月15日

スーザン・ソンタグ「反解釈」の「様式について」を読む。「芸術の目的は何か特定のものをはっきりさせることである。」とある。ジョゼフ・キャンベルの「神話の力」に通ずるものがある。それは、イニシエーションで、通過儀礼のことだ。様式、スタイルにつ…

3月13日

山のシダを掻き分けながら歩いた。そうこうしているうちに、はっと宝物について思い浮かんだ。 宝の地図というのはメタファーなのじゃないの。宝は金銀やダイヤモンドなどの宝石じゃなくて、何かわからないこと(その価値がわかっていないことそのもの)、宝…

3月12日

午前中は山にいた。それから、事務所近くの中華料理屋へ。キャベツチャーハンがキムチチャーハンになって運ばれてきた。フランス帰りのシンイチローさんが遅れてきた。いろんなことを話した。やっぱり、僕の知っているフランス(行ったことがないので、僕の…

3月11日

社長とタローさんと仕事終わりに楽豚に行った。田舎で外食をする場所を探すのは難しい。驚くぐらい美味しいと思える場所が少ない。素材がいいから、結局自分の家で作るのようになる。結果、忙しさにかまけて、コンビニで済ますか、丁寧に作るかの二極化が進…

3月9日

いまはこの流れにのって、本を読むのだ。毎日には、あるいは、一瞬一瞬には、波のように満ち引きがあって、それに身を任せるように、過ごすべきなのだとおもう。その空気の波を感じられるように、生活を整え、頭をフレキシブルにする。いい波が来るとわかっ…

3月8日

Pulp Fictionでジョン・トラボルタとユマ・サーマンが、チャック・ベリーのYou never can tellに合わせて、ツイストを踊っている映像が頭で流れた。僕はこのシーンが好きだ。 小泉武夫「発酵食品礼讃」を読み終えた。発酵食品、日本のものは、カビが多い。土…

3月7日

スーザン・ソンタグ「反解釈」をすこし読んだ。それから、次に買うだろう本「千のプラトー」についてあらすじを知りたいとおもって、松岡正剛の千夜千冊のジル・ドゥルーズを読んだ。ソンタグの反解釈とドゥルーズのリゾームやプラトーの概念が繋がっている…