2018-12-31から1日間の記事一覧

12月31日

はっぴいえんどのしんしんしんを聞きながら、しんしんと昨日から降っていた雪は今朝はすこししか積もっていなかった。朝から、ストーブで餅を焼く。 なにがお正月といわれれば、これ一つでお正月と語れるようなものはほとんどなくて、いろんなものやことが複…

12月30日

道具を使うときには、いいものを使えとよく言われる。それはいい道具の「いい」がどんな感じなのかを体に覚えさせるためだとおもっている。そうでないと、悪い調子の「悪い」がわからないからだ。切れない包丁と切れる包丁のスパッや車のエンジンの頑張り、…

12月29日

何となくわかった。帰納的推論です。おそらくで話します。現代生活ではいくら注意してもどうにもならないことがある。それでも注意してやることとなにも知らないままにやることには天と地ほどの差があると思う。そのうちのひとつは食べ物だとおもっている。…

12月28日

朝、カーテンを開ければ、外は雪。週はじめの暴飲暴食のせいか、体調不良がまだお腹の中に居座っている。そのせいか、今日は黒い陰が、体を支配し頭を乗っ取り、うごめいている。 天気が悪く、山は降り積もる雪でどうしょうもなかったので、昼までで仕事を切…

12月27日

朝から風が強い一日。冬っぽさ全開だ。温度計の温度と体感に大きな開きがあった。仕事に行けば、山の木は揺れる。大きく弧を描くように、不規則に、音を立てながら揺れる。すると空からちらりと雪が降る。井上陽水を聴きながら、帰宅する。家に帰って、カレ…

12月26日

3日ぶりの平常運転。いろいろお呼ばれするのは、非常にありがたい。ただバランスは重要だと噛み締めた一日。なにがいいたいかというと、ばっちり体調不良。時間の使い方こそ人生だ。 朝起きて、仕事に出かけ、働き、家に帰り、晩飯を食べ、雑事をすませ、好…

12月25日

朝からとてもいい天気。冬らしくない温い一日。風もない。雲もない。仕事終わりに、さっと家に帰って、しゃきっと用意をし、そそっと家を出て、タローさんと合流し、イガピザでパーティー。たくさんの変なひとがいた。みんななにかしらのクリエイター。みん…

12月24日

昨夜、ひとがひとを呼び膨れ上がった飲み会のあと、その場で寝袋に抱えられながら眠りに落ちた。朝に社長の奥さんから質素な朝ご飯をいただいてから帰宅する。寂を感じる。祭りの後の余韻のような、あの寂しさを感じる。 大きな飲み会はあまり好きではないが…

12月23日

僕はいつだってディランの姿勢をみならいたい。 フォークや、ロックや、ルーツと他者がジャンル分けして、スタイルが変わったことを揶揄されたとしても、普遍的なのはディランの姿勢であって、それは、俺は配達員というものだ。ディランは音楽を運んでいるの…

12月22日

山についての妄想。素材生産の山でも、公共事業の山でもなく、謎山がいいな。たくさんの見立ての山、想像の源としての山、創発の山。視点を変えること。 朝目覚めた頃はまだ薄暗く雨はすでに降っていた。事務所へ向かう車内はクリスマスメドレー。Ramsey Lou…

12月21日

今朝は昨夜の霧を引きずっていた。音も光も迷い込んでいるようでとても静かな朝。 朝、山で仕事の待ち合わせ。圏外の山では電話が通じない。前日に電話が通じるところで、特徴的なものや景色と時間を決め待ち合わせる。僕はその場所を知っていて、先方は知ら…

12月20日

よく晴れた朝。冬らしからぬ陽気。天気が良すぎてなんだか不気味だと思ったら、やはり昼過ぎから雨がしとしと降り出した。 わびさびのサビは寂びであって、祭りが終わったあとのあの感じなのだという。なにかがひとしきり盛んな勢いをもち、風月とともにうつ…

12月19日

知っているものしか見えない、というのは、頭の中に略図的原型がないからで、この場合の知っているものとは、プロトタイプ(類型)のことを指すのだろう。椅子がほしいと思っていても、椅子というプロトタイプがないと選べないし、デザインを頼めない。 夜に…

12月18日

世を渡るものとして生きていく上で、あらゆることが起こりうると思うことは、計り知れないくらい重要な知恵なのではないかと、夜、クリスマスソングを流していて思った。もっと言うと、あらゆることをあらかじめ細分化してマインドセットしておくこと。(そ…

12月17日

雨上がりの朝は寒さもまったりしている。昨日の夜に、村上春樹のラジオがあって、もの珍しそうに聞いていた。僕はハルキストではないが、彼の「らしさ」の抽出がすばらしいのはよくわかる。ラジオのテーマはクリスマスソング特集だった。ベタなクリスマスソ…

12月16日

4時30分に家を出て、和歌山へ向かう。年に数回、和歌山で試合がある。夜も明けていない暗い時間から、西へ車を走らせ、奈良を南北に縦貫し高野山の前を通って、和歌山にはいる。この道のりが定点観測になっている。去年のわたしといまのわたしを定点観測して…

12月15日

師匠からの便りと、学校の稽古で学ぶのは、数字に置き換えられないこと。大勢がおもしろいといっていることを、おもしろくないと感じたときに、自分の感覚に正直であったこと。もやっとした何者かわからないものを知るためには、自分の言葉で表現し自分の目…

12月14日

はっぴいえんどのしんしんしんを聴きながら、車を北へ走らせる。積もるつもりのない雪は、しんしんというより、ちらちらとふる。 「何もかも嫌になり 自分さえ汚れた雪のなかにきえて 泥濘になればいい 都市に積もる雪なんか汚れて当たり前という そんな馬鹿…

12月13日

『見えないものや、これまで評価されていないもの、評価しづらいものを評価するために、新しく目盛りを作るというのが素晴らしい!っとおもった稽古でした。普段生活していると、数字に追われ、数字に説き伏せられる毎日です。数字が合えば(スコアの決まっ…

12月12日

ひまわりと聞くと夏を連想する。うつむくひまわりと聞くと夏の終わりを連想する。言葉はイメージを孕んでいる。言葉にイメージはぴたっと張り付いている。わざわざ夏の終わりを言葉で説明しなくてもいい。夏の終わりは、うつむくひまわりに任せればいい。 仕…

12月11日

冬の夜が読書にもってこいなのはいまさら議論する必要もないだろう。夜が長いからなのか、外が寒いからなのか、動きたくないからなのか、布団にくるまって読むのが気持ちいいからなのか、冬にOSが動き出すからなのか、わからないが、たまっていた千夜千冊を…

12月10日

昨日の夜のことがじわじわと沁みてくる。不思議な夜だった。学校のオフ会が東京で行われていた。フットサルの試合と重なったため参加できなかったが、インターネットを介して参加していた。なんともいえぬ、心地よさだった。 あるひとが、月曜日は最悪と言っ…

多様性がありながら、レッテルや肩書きに縛られないところが、いま通っている学校が好きな理由のひとつ。少し前にも書いたが、ひとには出会い方がある。ああこの人と、仕事で出会わなかったらよかったのになとおもうことはある。出会い方において、レッテル…

12月8日

やっと冬。冬らしさとは。肌寒い。朝が暗い。鍋がうまい。風呂に行きたくなる。布団が暖かい。息が白い。Adeleが沁みる。Nina Simoneも沁みる。陽水も沁みる。こたつに籠もる。野生の肉がうまい。白菜もうまい。味噌汁が暖かい。雪であがる。ストーブで餅を…

12月7日

いい仕事は編集的なんだろうな。 編集とは再現が可能で方法的なのだな。そして、あるところまでは超理屈であり、最後の最後の仕上げに感覚を使っている。 夜、会社の忘年会。会社近くの中華料理屋で。師匠が人を育てる極意を酔っ払いながら語った。プライド…

12月6日

朝からどんより曇り空、昼過ぎからしとしと雨が降り始める。 同好のすばらしさを噛みしめている。ひととの出会い方はとても重要だ。仕事で出会ってなければ絶対仲良くなっていたよなってこともあるし、その逆もしかり。性別や年齢や身分を通さずに、同じこと…